調律 ‐ 音律を整える
平均的なピアノの弦は、1本約90キロの力で引っ張られています。
金属の性質としてずっと掛かっている力は緩和されるので、
全く弾かないでおいても張力は弱まり、だんだんピッチ(音の高さ)が下がっていきます。
また、ピアノの材料の多くは木材を使用しています。
中に含まれる水分の量が周囲の温度や湿度によって変化し、
体積が収縮膨潤するうちに調律が狂ってしまいます。
よって年に一度か二度は、専門の技術者による調律をおすすめします。
基本調律料金 (税込) |
定期調律料金 (税込) |
|
アップライトピアノ | ¥15,400 | ¥14,300 |
グランドピアノ | ¥17,600 | ¥16,500 |
整調 ‐ タッチを整える
ピアノは温度・湿度の影響などにより、少しずつ確実に、ピアノ本来の動き・音の響きが失われていきます。
生楽器である以上避けられないことですが、その失われたピアノ本来の動き・音の響きを取り戻したり、
またそれらを演奏者の好みに近づける作業を整調といいます。
たとえば、
- 鍵盤がふわついてしまりがない
- 鍵盤の運動が重苦しい、軽やかに動かない
- 鍵盤を打っても一度は発音するが、二度目からは発音しない
- ハンマーが弦を押さえつけて、つまった音が出る
- 早い連打の時発音しにくい、又は発音しない
- ハンマーがバウンドして「トトン」と二度打ちする
- 鍵盤が落ちて上がらない、上がりにくい
このような事例は、整調によって良くなる可能性があります。
整音 ‐ 音色を整える
整音とは、音色や響きのバランスを整えるために、ハンマーの硬さや弾力を調整することをいいます。
ハンマーの表面を紙ヤスリで削って毛羽立ちを取り、中の締まったところを出したり、形を整えます。
これをファイリングといい、整音工程のひとつです。3本弦や2本弦の箇所ではそれぞれの弦を
同様にハンマーが打つように形をつくります。
さらに、ハンマーに針を刺して嫌なノイズを取ったり、音の芯や弾力性を出すようにします。
以下のご相談も承っております。
- 後付けピアノ消音ユニット
- ピアノクリーニング
- オーバーホール
- 修理